形について。 |
weekend booksよりごらんください。
この間、雑貨屋さん「tasse」さんで買った茶さじ。
ちょっとカーブした形とか、微妙にくぼんだ削り方とか、
手にしっくりなじんで、使い勝手がとてもいいのです。
すごく小さいもので、生活に絶対必要、というわけではないけれど、
こういう道具があると、毎日が少しうれしくなります。
きっちり仕事をしてくれる、道具としての形。
無駄がなく、美しい形。
そういうものを見ると、気持ちがすうっとします。
少し前に見た、フェルケール博物館での小さな展示。
今は廃れてしまった、昔の道具たちが並んでいました。
木のちりとりの、なんてきれいな形!
こういうものを、私たちはみんな捨て去ってしまったのかと思うと、
馬鹿なことを、とがっかりしてしまいます。
「合理」って一体なんでしょう。
道具にこそ、使いやすく美しい形にこそ、
「合理」が宿っているような気がします。