最近観た映画。 |
ここ1~2ヶ月で観たのは
『アバウト・ア・ボーイ』
これはヒュー・グラント自身の実話なんじゃないかと思えるほどはまっている。
コメディなんだけど、苦い切なさと、
それでも「独りじゃないよ」というメッセージが感じられる、
しみじみとした映画。
子どもたちに付き合って『マリと子犬の物語』を観た後だったので、
日英の子役について色々と考えてしまった。
『リトル・ミス・サンシャイン』
ハートウォーミングなロードムービー、かと思ったら、
かなりオフビート。
登場人物はみんな情けなかったり変わり者だったり、
それでもそれぞれの関わり方がだんだんと変化して、
最後は大団円(?)この映画も子役の女の子ががんばっていたなぁ。
『プルートで朝食を』
主人公の男の子女の子(と言っていいのかな)キトゥンの魅力に尽きる。
他の人とは違う、という偏見や差別をチャーミングにかわしながら、
自分の思いを遂げようとする姿がけなげで、
まわりもいつの間にかキトゥンを助けてしまう、というのが
おかしかったり、ほろ苦かったり。
アイルランドの政治問題も絡めつつ、なぜか重たい空気にならないところが絶妙。
とてもおもしろかった。
『モーターサイクル・ダイアリーズ』
夫のお気に入り、ホルヘ・ドレクスレールの曲が使われているのでぜひ観たい、
ということで、先日BS2で放送されたものを録画。
若き日のチェ・ゲバラが友人とともに南米大陸を旅するという、
まさしくロードムービー。
以前、『ラテン・アメリカ 光と影の詩』という映画を観た時に、
その自然の風景と時の流れの奇妙さにあっけにとられたのだけれど、
この映画でも、厳しく美しくそびえる、圧倒的な風景に呆然としてしまう。
そして、主人公の頼りなげな風情がだんだんとたくましくなっていく、
というリアルタイムの変化に、旅というものの力強さを感じる。
まっすぐすぎる。正直すぎる。
そんな彼が、さまざまな人々との出会いから革命を志す。
その萌芽を感じさせつつ、物語は終わる。
余韻の残るエンディングに、ホルヘの歌が静かに流れ出す。
この映画もすばらしかった。