向田さん。 |
それを見ていたら向田邦子さんの本を読みたくなった。
なぜか、本当になぜか今まで注意深く避けていたような気がする。
興味が無いわけじゃない。
読んだら絶対おもしろいに決まってる。
それが分かっていて、なぜかなぁ。
探したら、出てきた出てきた、5冊もあるじゃない。
手はじめに『向田邦子 映画の手帖 二十代の編集後記より』(徳間書店)を読む。
今さら言うのもなんだけど、めちゃめちゃ文章がうまい。
で、『父の詫び状』と『眠る盃』を並行して読んでいる。
(『父の詫び状』は、たしか娘の国語の教科書でも取り上げられていた。)
→訂正 『眠る盃』の中の「字のない葉書」という1編でした。
家族のことを書いた文章からは、
才気煥発、はきはきした少女の頃の向田さんが見えてくる。
昭和の父と母の姿が見えてくる。
『時間ですよ』も『寺内貫太郎一家』も全然興味が無かったけれど、
(どちらかといったら、遠ざけていたんだけど)
今見たらおもしろいんだよなぁ。
向田さんに限らず、他にも読みたい本がどんどん出てくる。
再読したい本も。
観たい映画、聴きたい音楽もどんどん、どんどん。
死ぬまでに一体どれだけこの願いが叶えられるのか、あぁ…。