2009年 06月 11日
今日の読み聞かせ。 |

以前読んだ『もりのなか』の続編ですが、これだけでも楽しめる絵本です。
キリンやライオン、サル、クマ、カバなどの動物たちが得意なことを披露する「うでくらべ」で、
最後に人間の「ぼく」がしたこと、それは人間にしかできない「笑うこと」…。
「ぼく」を探しにきたお父さんに、
「みんな、ほかに なにも できなくてもいいから、
ぼくみたいに わらってみたいんだって。
でも、だれも わらえないんだよ。
とりも けものも、もりの どうぶつは だれも わらえないの」
と説明すると、
「おとうさんだって、ほかに なにも できなくても いいから、
おまえのように わらってみたいよ」と答えるお父さん。
この言葉に、お話のすべてが集約されていて、
ここを読むとき、ちょっと涙ぐんでしまいます。
動物たちそれぞれの表情の豊かさ、「ぼく」の笑顔の愛らしさ。
長い間、読み継がれている絵本の滋味を感じる1冊です。
by weekendbooks
| 2009-06-11 22:44
| 絵本いろいろ