2009年 08月 08日
スキマの国の王子さま。 |
佐野美術館で開かれている『荒井良二 スキマの国の美術館』に行ってきました。
スズキコージズキンの時と同じようにガラスがはずされていたので、
近寄ってじっくり見ることができました。
やっぱり原画はいいなぁ。
ほんとにきれい。
館内では、スウェーデンでの「アストリッド・リンドクレーン児童文学賞」の授賞式の映像が流れていました。
式の中で、ご本人がギターを弾きながら歌っていた、リンドグレーンに捧げる歌。
前半は日本語で、後半はスウェーデンの言葉で。
受賞式の会場で涙ぐんでいるひとがいました。
私もじーんとした。
まるで子どもが好き勝手に筆を進めたかのような、
のびのびと、ゆるゆると、こまごまと描かれた絵。
でもその中に、緻密であたたかなメッセージが込められています。
軽やかでちょっととぼけた、「スキマの国の王子さま」みたいな荒井良二さんなのでした。
今日は暑い暑い1日。
けれども美術館の庭は緑があふれています。
ひかりのあしあと。
かわのきらめき。
帰り道の、富士と雲の力強さよ。
by weekendbooks
| 2009-08-08 23:45
| こころに残るもの(美術)