静かなクリスマス絵本。 |
クリスマスにちなんだ絵本や冬の絵本をご紹介しています。
ひとくちにクリスマスといっても、切り口はさまざま。
ゆかいな絵本、心がほっとする絵本、しいんと静かな気持ちになる絵本…。
今日は静かなクリスマス絵本を少し。

アンデルセン原作『バーナデットの モミの木』。
アンデルセンのお話は、いつも少し哀しくて、
心に小さな小さな引っかき傷のようなものを残していきます。
大人になって、あの痛みはなんだったんだろう…とふと思い出すような。
バーナデットの、淡い色合いのさし絵に包まれて、
その痛みも少しやわらぐのではないでしょうか。

ピーター・コリントン『聖なる夜に』。
冷たい世間を前にしてなすすべも無い、ひとりのおばあさん。
けれどもやはり、聖なる夜には不思議なことが起こるのです。
硬質な絵柄の中に、どことなくユーモラスな味わいもあって、
(スーパーで東方の三賢人のひとりがカートを押していたり、
この絵の左下ではヨセフらしき人形が大工仕事をしていたり!)
言葉のない絵だけの強い力を感じます。
