手間ひまかけること。 |
和歌山県の山の中に、たった1軒しかない本屋さん、「イハラ・ハートショップ」は、
本の他に日用品やお菓子、調味料なども売っているというお店。
田舎だから、小さい店だから、というハンディを持ちながら、
こつこつと積み重ねていく「手間ひま」。
店長さんの努力と熱意が、少しずつ実を結んでいく様子が描かれている。
自分から動くこと。
手間ひまを惜しまないこと。
当たり前だけど、結局それしかないし、それが一番なんだ。
お客さまは、そういうところを評価してくれるんだと思う。
そして、「この人から買いたい」と思ってもらえたら幸せ。
今日は「イハラ・ハートショップ」とは正反対の(失礼!)、
おしゃれなミュージアムショップの本屋さんに行った。
絵本、美術書、写真集、料理本、
それぞれの棚の本たちが、隣同士有機的につながって、
見ていてワクワクする棚作り。
おお、こんな本も!と、目が次々と本を追っていく。
こんな本屋さんなら、毎日来たい。
でも。
店員さんのおしゃべりへの情熱が、
もう少し、接客や、本そのものに向かっていれば、とひどく残念に思う。
決定的なのは、素敵な透明のビニール袋に、
買った本を逆さまに突っ込まれたこと。
(細かいことかもしれないけれど、本屋さんで本を逆さまに袋に入れられるのは本当にイヤ!
やっぱり本は、単なるモノ扱いされたくないと思ってしまうから)
多分もう行かないだろうなぁ。
すばらしいハードとソフトがある所には、
それに見合った「人」がいるべきだと思います。
人の発する磁力は侮れないもの。
本のセレクトがすばらしかっただけに、
すごくショックを受けてしまいました。
おわり。