2010年 10月 04日
考える機会。 |
ボイスキューでおすすめの本を紹介する機会を与えていただいて、
「なぜこの本が好きなのか」と考え、それを言葉にする、
という難しさを改めて感じました。
今回の本は、『富士日記』(武田百合子)。
何回も好きだ好きだ、と言っておきながら、
なぜ、どんなところが好きなのか、
いざ言葉にしようとするとうまくいかない…。
拙いながらも、言葉にしていこうと思います。
そうしないと伝わらないものね。
最後に朗読を少ししました。
昭和40年8月29日のところ。
夏休みの最後の日曜日なので、スバルラインも河口湖の町も車の列である。
河口湖は、もう人は泳いでいない。夕方、車を洗う。
日中は暑かったが夕方になると急速に冷えてくる。
夜は、短かった、永かった、夏のもろもろのあと片づけである。
二度目の夏、山の食物つくりも馴れたし、買出しも無駄をしなくなった。
今年は去年より、よく泳いだ。
ニスをかけたような私の顔と手足、冬になるとソバカスがふえているのだろうな。
夜は、いなりずしを作る。明日の焼きにぎりを作る。
また一年経つまで、夏は終わり。
来週は、『ヨーロッパ退屈日記』(伊丹十三)です。
by weekendbooks
| 2010-10-04 00:16
| こころに残るもの(本)