2011年 04月 05日
ふたり。 |
若い友人の結婚のお祝いに、
みんなでirodoriさんへ集合。
おいしいものと、おしゃべりと。
大変なことが続いているけれど、
新しい暮らしをスタートさせる人が、
元気に旅立てるようにと、
せめてものはなむけの、みんなの笑顔。
祝婚歌 吉野弘
二人が睦まじくいるためには
愚かでいるほうがいい
立派すぎないほうがいい
立派すぎることは
長持ちしないことだと気付いているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい
完璧なんて不自然なことだと
うそぶいているほうがいい
二人のうちどちらかが
ふざけているほうがいい
ずっこけているほうがいい
お互いに非難することがあっても
非難できる資格が自分にあったかどうか
あとで
疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは
少しひかえめにするほうがいい
正しいことを言うときは
相手を傷つけやすいものだと
気付いているほうがいい
立派でありたいとか
正しくありたいとかいう
無理な緊張には
色目を使わず
ゆったり ゆたかに
光を浴びているほうがいい
健康で 風に吹かれながら
生きていることのなつかしさに
ふと 胸が熱くなる
そんな日があってもいい
そして
なぜ胸が熱くなるのか
黙っていても
二人にはわかるのであってほしい
ずっと以前、私が結婚する時に
友人からもらった詩集 『祝婚歌』(谷川俊太郎 編 書肆山田)。
今度は彼女へのプレゼントに。
そして、大好きなこの詩を朗読させてもらいました。
結婚て、いいものだと思います。
長く続けていけばいくほど、
きっともっといいものになる。
いろんなことがあるかもしれないけれど、
いつもふたりで。
おめでとう!
by weekendbooks
| 2011-04-05 14:07
| 思うこと