― 印象 ― 「GLASHAUS 」 伊藤ゴロー |

遠くに行ってしまったひとを思う夕べ
雑踏の中の、聞き憶えのある声
小鳥のさえずりと、風の渡る昼下がり
教会に続く森の小径
雨の匂いのする夜
すれ違った見知らぬひとの、なつかしい香り
街角にたたずみ、小さな不安と不思議な安堵を感じるとき
・・・ ・・・ ・・・ ・・・ ・・・

伊藤ゴローさんの新しいアルバム「GLASHAUS」。
魅きこまれ、聴き続けています。
weekend booksの空気が、
ギターとチェロ、ベース、そしてピアノの音に染まっていくようです。
ジャケットに使われているのは、
《架空の国の切手》を題材に作品を描き続け、
31歳で亡くなったアメリカの画家、
ドナルド・エヴァンズの 「Yteke (イテケ) 」。
「葉書でドナルド・エヴァンズに」の著者、
詩人、エッセイスト、多摩美大教授でもある平出隆さんが、
ジャケットワークを担当しています。
このアルバムの持つ静謐さをあらわした、シンプルで繊細なデザインです。
前回のソロアルバムとも、
naomi & goroともまた違った、ゴローさんの世界。
weekend booksでも取り扱いをさせていただいています。
ぜひお聴きください。