春を待つ絵本。 |
本当に寒い毎日。
早く暖かくならないかなぁ。

そんな気持ちに光を注ぐような、
こだまみえこさんの花のポストカード。
優しい黄色に元気をもらえそうです。
もうすぐ立春。
春を待つ心が少しずつ育っていきます。
例えばこんな絵本を読みながら・・・。

雪の降り積もる森の中、
動物たちはみんな眠っています。
でも、おや?
くまやりす、やまねずみ、そして小さなかたつむりまで、
はなをくんくんさせはじめました。
くんくん、くんくんさせながら、駈けていったその先には・・・?
モノクロームで優しく描かれた愛らしい動物たちに、
思わず顔がほころぶ絵本です。
ルース・クラウス 文 マーク・シーモント 絵
「はなを くんくん」

「ぼくを おこしにきたのは だれ?
それは 風の声
朝のひかり」
イースターの休暇を過ごしたブルゴーニュの思い出が、
繊細な絵で描かれています。
柔らかな風と光を感じる絵本です。
市川里美「春のうたが きこえる」

友だちが欲しくて森や野原をさまよう、ひとりぼっちのうさぎ。
春が過ぎ、夏が過ぎ、秋が来て、冬が去っても友だちは見つかりません。
でも、次の春がやって来た時に…。
ゾロトウの絵本は、いつも静かに、私たちに大切なことを教えてくれます。
シャーロット・ゾロトウ「うさぎの だいじな みつけもの」

春が近づいたある日、地面の下で眠っていた根っこのこどもたちは、
土のお母さんに起こされました。
女の子も男の子も、春の仕度で大忙し。
用意ができたら、鳥や虫たちと楽しく遊びます。
おっとりとした絵柄が、子どもたちの可愛らしさをいっそう引き立たせています。
ジビレ・フォン・オルファース「根っこのこどもたち 目をさます」
一足先に、春の気分を味わってみてください。