靴を買うつもりじゃなかった-NAOTのこと。 |

そう、靴を買うつもりなんか全然なかった。
おととしの冬、世田谷の巣巣さんでのこと。
友人二人と訪れたそこで、ふと目にした靴。
ちょっと履いてみようかな、というくらいの気持ちで試したその靴は、
びっくりするくらい履き心地が良かった。
「最初から履いてきたみたいだね」
「今日の服にぴったり」
なんて、友人たちに言われて、すっかり嬉しくなってしまった。
彼らも愛用しているのだから、間違いはないはず。
それも決め手のひとつだった。
全く思いもよらない出会い。
何も知らなかったのだ。
その靴が、イスラエルの手作りの靴であることも、
-NAOT(ナオト)-という名前なのも。
1942年から続くイスラエルの靴職人の集まりであるNAOTは、
ヘブライ語で「オアシス」という意味。
人間工学に基づいて、一足一足を丁寧に手作りしているのだそう。
ふわりと履き心地が良く、でもしっかりと受け止めてくれる、
オアシスみたいな靴。

4月には「ー春の旅ーシャツと鞄と靴と本」で、
NAOTのことを知っていただく機会がありました。
たくさんのお客さまに、NAOTの魅力を感じていただけたことと思います。
weekend booksでは21日から、
NAOTのサボを取り扱うことになりました。
レディースとメンズ、
両方ご覧いただけます。
ぜひ見にいらしてくださいね。
「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ」
(『ユルスナールの靴』)
大好きな須賀敦子さんの本の一節です。