2016年 02月 06日
心に残る本。 |
weekend booksの本棚に並んだ本をいくつかご紹介します。
ふたりの息子たちに作ったおもちゃをきっかけに製作を始めた、
自らの絵と呼応するような「動く彫刻」。
星の生まれる積み木、ひとりだけの夜空、心に棲むひと、
マンテーニャの天使、内気な道化師・・・。
その作品は、小川洋子「猫を抱いて象と泳ぐ」の表紙にも
使われています。
心を揺さぶられるエッセイと作品の写真集です。
「星を運ぶ舟」前田昌良
こちらは、子どもたちに作ったおもちゃそのものを通して、
それにまつわるエピソードや作家の思いが綴られています。
静謐で重みのある作品とはまた別の、
子どもたちへの思いがあふれるおもちゃたち。
こんな遊び道具を作ってもらえたら大人だって嬉しいかも。
「おもちゃのいいわけ」舟越桂
世界で最も古い印刷所のひとつ、パリにあるフランス国立印刷所。
そして東京の大日本印刷。
さまざまな国や地域の言葉を凝縮した活版金属活字を伝える、
歴史あるふたつの印刷所をめぐる写真集。
時の流れや東西の交流に思いを馳せて、
ページをめくってみてください。
「文字の母たち」港千尋
絵本や児童文学の挿し絵、雑誌の装丁やレイアウト、デザインなど、
さまざまな分野で活躍した堀内誠一と、
博覧強記の人、澁澤龍彦。
ふたりの手紙のやり取りをおさめたこの本は、
それぞれの直筆を見ることができて興味深い1冊。
澁澤の字は意外にもかわいいのでした。
「旅の仲間 澁澤龍彦|堀内誠一 往復書簡」
by weekendbooks
| 2016-02-06 12:10
| こころに残るもの(本)