読み聞かせ。 |

娘の小学校で週に一度、読み聞かせのボランティアをしています。
朝8時から15分間、一人で読むこともあれば、二人で行くこともあります。
今日はちょうど娘のクラス(3年生)に行きました。
いつもより、ちょっと緊張します。
最初の一冊は『かさどろぼう』(シビル・ウェタシンヘ作・絵 福武書店)。
スリランカのある村のお話。
傘というもののないこの村に住むキリ・ママおじさんは、
ある日街ですてきな傘を買いました。
ところが、みんなに見せびらかそうとはりきって帰ってきたのに、
お店でコーヒーを飲んでいる間になくしてしまいます。
次に買った傘も、その次に買った傘もなくしてしまったおじさんは、
とうとうあるひ、新しく買った傘に紙切れを詰め込みました。
そうして見つけた犯人は…。
おおらかな絵と、アジア的なのんびりしたお話がとてもゆかいな作品。
残念ながら絶版です。

もう一冊は『ちゃっかりクラケールのおたんじょうび』(レンナート・ヘルシング作 スティグ・リンドベリ絵 プチグラパブリッシング)。
今日はクラケールと、仲良しのブリッタのおたんじょうび。
お祝いに5オーレずつのコインをもらった二人が行ったのはお菓子屋さん。
美味しそうなしましまのペロペロキャンディーが欲しいのです。
ところが、欲しがったのはキャンディーだけではありません。
キャンディーの乗ったお皿も、お皿をのせるテーブルクロスも、
テーブルクロスを広げるテーブルも、
そしてテーブルを置くお菓子屋のお店までほしいと言い出しました。
お菓子屋のおじさんの答えは…。
この二人、ほんとにちゃっかりしています。
こちらはすっきりとモダンな絵柄で、私の大好きなタイプ。
お菓子がいろいろ出てくる場面は、
子どもたち、食い入るように見ています。
大勢の子供たちの前で読むのは、本当に緊張します。
(担任の先生もいらっしゃるので、余計に…)
でも、「おもしろかった」という声が聞こえると、とてもうれしい。
絵本の世界の奥深さも感じるひと時です。