本日の読み聞かせ。 |
『あかいことりとライオン』(エリサ・クレヴェン 絵と文 多賀京子 訳 徳間書店)と、『はたらきもののあひるどん』(マーティン・ワッデル 作 ヘレン・オクセンバリー 絵 せなあいこ 訳 評論社)の2冊を持って3年生の教室へ。
なんだかとっても元気そうなクラス。
静かに聞いてくれるかな…?と、ちょっと心配でしたが、本を読み始めると、すごい集中力でシーンとなりました。

『あかいことりとライオン』は、ページの中から色があふれ出てくるような美しい絵本です。
ある日、あかいことりが出会ったのは、「もりのきのような」緑色のしっぽをしたライオン。
ところが次の日にはだいだい色に、その次の日には青色になっているので、ことりは不思議でたまりません。
一生懸命ライオンに尋ねてみても、ことりの言葉が分からないライオンは、ただにこにこ笑うだけ。
ある嵐の夜、ふるえることりを助けたライオンは、自分のほら穴にことりを連れて帰りました。
そこでことりの見たものは…。
言葉が通じない二人(二匹?)の、優しい心が通い合うあたたかいお話です。
この絵本は、色合いの美しさだけでなく、ライオンのたてがみやしっぽが毛糸で作られていたり、ことりの羽がフィレンツェ紙のようなものでできていたり、そのほかにも細かい部分に色々な素材が使われていて、じっくり見るととてもおもしろいのです。
亡くなったおじいちゃん(夫の父)が、娘にと買ってくれた思い出の一冊でもあります。

『はたらきもののあひるどん』は、逆に淡い色彩で描かれた楽しいお話。
いつもベッドの上でのんびりしている「のらくらどん」の家で働く「あひるどん」。
牛や羊の世話にお皿洗いやアイロンかけ、家の仕事を何もかもやらされて、すっかりくたくたです。
それなのにのらくらどんは、ただこう言うだけ、「しっかりやってるかね?」。
見るに見かねた農場の仲間たちが考えた、のらくらどんをこらしめる方法は…。
あひるどんのユーモラスな表情がゆかいな絵本です。
ちょっとおかしかったこと…。
教室に入っていくなり、ある男の子がいきなり「かわいい人が来たぞ!」。
続けて「子どもいるの?」
これには笑っちゃいました。
でも、こんなおばさんを「かわいい」なんて言ってくれてありがとね。うれしかったよ♪
しかし、3年生にかわいいと言われる私って一体…?