2006年 12月 24日
クリスマスの絵本。 |
22日は冬至でした。
このところの早い夕暮れを見ていると、この日を境に昼夜の長さが逆転して、
これからはだんだん昼間の方が長くなる、というのがなんだか不思議な気がします。
冬至の日には、かぼちゃスープと柚子湯で暖まりました。
これでこの冬、風邪を引かないといいな。
こんな日本の風習の後でクリスマスを祝うというのも、
この国らしいといえば、らしいですね。

小学校が冬休みに入る前の読み聞かせの時間、クリスマスらしい絵本を、
と考えて思いついたのが、以前weekend booksでもご紹介した『アンナの赤いオーバー』。(ハリエット・ジィーフェルト作、アニタ・ローベル絵、松川真弓訳 評論社)
「戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってあげようね」
お母さんはアンナに約束しましたが、戦争が終わってもお店はからっぽ、
それどころか、お金を持っている人もいません。
うちにもお金はないけれど、すてきなものなら色々ある、と考えたお母さん。
おじいさんの時計や、ランプ、ガーネットのネックレス、きれいなティーポット…。
まず、オーバーの材料を手に入れよう、とお百姓を訪ね、
時計と引き換えに羊毛をもらいます。
次に、ランプと引き換えに、糸紡ぎのおばあさんに毛糸にしてもらい、
その毛糸を、自分たちの摘んだコケモモの実で赤く染め、
その糸を織ってもらい、そして仕立て屋さんに、とてもすてきなオーバーにしてもらいます。
この間、なんと1年がかりという気の長いお話ですが、
これだけの時間と人手をかけて作り上げる「ものづくり」が、
本来あるべき姿なのかもしれないなぁと思います。
エルサ・ベスコフの『ペレのあたらしいふく』も、これとちょっと似た、大好きなお話です。

オーバーを作ってくれた人たちを家に招いてみんなで祝う、久々に平和なクリスマスイブ。
そしてクリスマスの当日に、羊毛をくれた羊にお礼を言いに行く、
という小さなアンナの優しさが、読む人たちにも幸せを運んでくれます。
実話を基にして書かれたというこのお話、緻密で美しいさし絵と共に楽しめます。
織物デザイナーだったというアニタ・ローベルは、「がまくんとかえるくん」シリーズの作者、
アーノルド・ローベルの奥さんです。

皆さまもよいクリスマスをお過ごしください。
このところの早い夕暮れを見ていると、この日を境に昼夜の長さが逆転して、
これからはだんだん昼間の方が長くなる、というのがなんだか不思議な気がします。
冬至の日には、かぼちゃスープと柚子湯で暖まりました。
これでこの冬、風邪を引かないといいな。
こんな日本の風習の後でクリスマスを祝うというのも、
この国らしいといえば、らしいですね。

小学校が冬休みに入る前の読み聞かせの時間、クリスマスらしい絵本を、
と考えて思いついたのが、以前weekend booksでもご紹介した『アンナの赤いオーバー』。(ハリエット・ジィーフェルト作、アニタ・ローベル絵、松川真弓訳 評論社)
「戦争が終わったら、新しいオーバーを買ってあげようね」
お母さんはアンナに約束しましたが、戦争が終わってもお店はからっぽ、
それどころか、お金を持っている人もいません。
うちにもお金はないけれど、すてきなものなら色々ある、と考えたお母さん。
おじいさんの時計や、ランプ、ガーネットのネックレス、きれいなティーポット…。
まず、オーバーの材料を手に入れよう、とお百姓を訪ね、
時計と引き換えに羊毛をもらいます。
次に、ランプと引き換えに、糸紡ぎのおばあさんに毛糸にしてもらい、
その毛糸を、自分たちの摘んだコケモモの実で赤く染め、
その糸を織ってもらい、そして仕立て屋さんに、とてもすてきなオーバーにしてもらいます。
この間、なんと1年がかりという気の長いお話ですが、
これだけの時間と人手をかけて作り上げる「ものづくり」が、
本来あるべき姿なのかもしれないなぁと思います。
エルサ・ベスコフの『ペレのあたらしいふく』も、これとちょっと似た、大好きなお話です。

オーバーを作ってくれた人たちを家に招いてみんなで祝う、久々に平和なクリスマスイブ。
そしてクリスマスの当日に、羊毛をくれた羊にお礼を言いに行く、
という小さなアンナの優しさが、読む人たちにも幸せを運んでくれます。
実話を基にして書かれたというこのお話、緻密で美しいさし絵と共に楽しめます。
織物デザイナーだったというアニタ・ローベルは、「がまくんとかえるくん」シリーズの作者、
アーノルド・ローベルの奥さんです。

皆さまもよいクリスマスをお過ごしください。
by weekendbooks
| 2006-12-24 17:38
| 絵本いろいろ