御用邸。 |

古い建物に憧れます。
新しい建物も清潔でいいけれど、
時間がかもし出す、なんともいえない豊かな雰囲気が、
古い建物の魅力。
けれども次々に取り壊され、元に戻ることは決してないのが、
残念でなりません。
国や都道府県で指定され、大切に保存される幸福な建物がある一方で、
惜しまれながらその姿が消えてしまうものもあります。
一度失ってしまえば、もう二度とその姿を見ることはできないのに。
そう思うと、ヨーロッパの街並みが貴重なものに思えてきます。
遺跡のような建物に実際に住んでいたりするのは極端だとしても、
旧市街などは200年くらい平気で変わらないたたずまいだったりして。
そういう背景を持った街で育った人は、
やはり美的な感覚も違うのだろうなぁと想像します。
また、建造物だけでなく、美しい自然もそう。
けばけばしいもの、不自然なものに常に接しているのと、そうでないのとでは、
感受性が全く違うのでしょうね。
私の住む街には、これといって特色のあるものはないけれど、
昔、昭和天皇が使われていた「御用邸」があります。
海のすぐそば、広大な松林をひかえた、静かな所です。
ちょうど1年ほど前、再訪した時に、古い建物のよさを感じました。
探訪記はこちらから。
あじさいの庭もきれいでした。