2008年 01月 18日
春を待ちながら 2 |

6.gal e caetano velloso / DOMINGO
まるで映画の一場面のようなモノクロームの写真に、
思いっきり目をひくピンクとブルーのタイトル。
ガル・コスタ22歳、カエターノ・ヴェローゾ25歳。
2人のファーストアルバムにして、ボサノヴァのラストアルバム。
(なぜならこの後、ボサノヴァは終焉し、
トロピカリズモという新しいムーブメントが起こるから)
「日曜日」というタイトルのこの作品全体に流れる、
物憂い、どことなく哀しげな気配が魅力的です。
アン・サリーが『moon dance』で2曲目をカバーしています。

7.ALZO / Alzo
ここからは夫のコレクションを拝借。
とにかく美しいメロディ。
ギターやピアノ、時おり聞こえるバンジョーやフィドルにも懐かしいような優しさがあり、
ファルセット、エレピの音、アレンジなどに、とっても1970年代の香りがします。
一部の圧倒的な支持があったにもかかわらず、
レコード会社の都合に振り回され、憂き目を見たミュージシャン、アルゾ。
日本のファンの尽力で、埋もれかけたレコードがこうしてCDとなり、
私たちに届けられたという、ちょっとしたおとぎ話のようなエピソードを読んで、
音楽の持つ(魔法の)力をあらためて感じました。

8.PREFAB SPROUT / STEVE McQUEEN
『スティーヴ・マックイーン』のオリジナルアルバムは1985年の作品ですが、
昨年リマスター盤とアコースティックバージョンの2枚組が出ました。
アコースティックバージョンは最初ピンときませんでしたが、
じっくり聴いてみると、やはり良い!
プリファヴ・スプラウトの曲には一貫して、
「透明な、まっすぐな哀しみ」のようなものを感じます。
(それがどんなポップな曲であれ)
繊細で壊れやすいようでいて、しなやかな強さをもった、
パディ・マクァルーンの作る曲たち。
もちろんオリジナルアルバムもすばらしいので、
あわせて聴いてみてください。

9.TODD RUNDGREN / WITH A TWIST…
トッド・ラングレンはヘンな人だから近づかないようにしよう。
長い間、なぜかそう思っていて、
だからこの人のアルバムは聴いたことがありませんでした。
(夫に聞いたら「ほんとにヘンだよ」と言っていましたが)
でもね~、これは好き。
1曲をのぞいてセルフカバー。
ボサノヴァ風味のアレンジで、鼻歌のようにさらりと歌うトッドは、
ちっともヘンな人ではありませんでした。
(でもやっぱりヘンな人なのかなぁ…)
アレンジしても良いというのは、やはり原曲が良いからなんですね。

10.Roger Nichols and the Small Circle of Friends / Full Circle
10枚中唯一の新譜です。
昨年最後の日記でも書いた、SCOF40年目のセカンドアルバム。
軽やかなコーラス、みずみずしい響きが、
時間を越えてよみがえっています。
昔の作品と今の作品を同時に聴けるなんて、
ほんと、いい時代。
それにしてもこのジャケット、3人の写真と木々の緑が溶け合って、
「若葉のころ」を感じさせる、なんとも切ない若々しさ。
最近見た中でずば抜けて好きです。
やはり、というか、どうしても、というか、
新譜に疎いので、昔のアルバムが中心になってしまいました。
この中で、聴いてみたいなと思っていただけるものがあるといいな。
みなさんの春待ちアルバム、どんなのでしょう?
by weekendbooks
| 2008-01-18 23:13
| こころに残るもの(音楽)

