『はなればなれに』。 |

男の子がふたり、女の子がひとり。
友情と愛情の上にかろうじて成り立つあやうい三角形、というモチーフは、
洋の東西を問わず小説や映画で用いられてきました。
すぐに思い出されるのは、ジャンヌ・モローの『突然炎のごとく』や、
ジョアンナ・シムカスがかわいい『冒険者たち』とか。
ジャン・リュック・ゴダールの1964年の作品『はなればなれに』(Bande a part)も、
そんな作品のひとつ(らしい)です。
…らしい、というのは、まだ観たことがないので。
先日、何気なく聴いていたインターネットラジオから流れてきたある曲が、
どうにも気になって調べてみたら、
こんな映像に出会いました。
気になった曲というのはNouvelle Vagueというフランスの女の子3人組が歌う
『Dance with me』。
アルバムタイトルは『Bande a part』。(『はなればなれに』の原題)
ゴダールの同名映画のワンシーンを上手に使っていてびっくり。
映画の中のダンスシーン、実際は別の曲なのですが
(音楽はミシェル・ルグラン)、
『Dance with me』にぴったり合うように編集してあって、
お見事というよりほかありません。
並みのPVよりずっとよくできてます。
投稿者さん、すごい。
ひだスカートの女子学生ルックがなんともチャーミングなアンナ・カリーナ。
決して美人というわけではないけれど、
一筋縄ではいかない、かわいらしさの中の毒のようなものが見え隠れして、
そこがまた魅力的。
ゴダールの映画は、学生時代に観た定番の2本、
『勝手にしやがれ』と『気狂いピエロ』だけですが、
『はなればなれに』、ぜひ観たいなぁ。
DVD、4500円かぁ…悩む。