『Catch the Moon』 |

夜空にぽっかり浮かぶお月さま。
ボールみたいにぽーんと投げて遊べたらいいな。
そんな風に思うのは、どこの国の子どもも同じなのでしょうか。
エリック・カールの『パパ、お月さまとって!』は、
お月さまと遊びたい、という娘の願いを叶えようと、
長い長~いはしごをかけて空に上っていくお父さんのお話。
ちょっとした仕掛けがあって、楽しい絵本です。
「名月を 取ってくれろと泣く子かな」
なんていう一茶の句もありますね。
今、とっても気に入っているのが
『Catch the Moon』というCD。
美人でしっかりものの長女、といった風情のエリザベス・ミッチェルと、
めがねっ子のファニーちゃん、リサ・ローブのコンビネーションがなんともいい雰囲気。
(2人は大学のルームメイトで、リズ&リサというグループを組んでいたのだそう)
「Oh Susanna」「Twinkle Twinkle Little Star」
「どんぐりころころ」(きれいな日本語で歌っています)や、
アメリカ、スペイン、フランスのトラディショナル、
それにオリジナル曲などを楽しげに歌っています。
最初に聴いた時、あまりにも素朴で「ふ~ん」と通り過ぎてしまいそうでしたが、
じわじわとその良さが伝わってきて、
今では聴き終わるとまた最初から聴きたくなってしまう1枚になりました。
エリザベスのぬくもりのある温かい声、
キュートではずむようなリサの声、
時々聞えるかわいらしい子どもたちの声。
ギター、タンバリン、バンジョーなどの楽器も軽やかで、
全体に音楽や子どもたちへの愛情に満ちています。
10年前だったら多分なんとも思わなかったであろう音楽。
今、出会えてよかったなぁ。
CDと一緒に、2曲のPVの入ったDVDも付いています。
「Catch the Moon」と「Stop and Go」。
ほんとに愛らしいったら!