2008年 04月 02日
3月に読んだ本。 |
遅ればせながら、覚え書き。
『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』
『王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法』
『王国 その3 ひみつの花園』
(よしもとばなな 新潮社)
ばななさんの本を読んでいると、
大島弓子や岩舘真理子のような良質の少女漫画を読んだ時のように、
穂村弘さんじゃないけど「ふるふる」としてしまう。
やっと『王国 3』が手に入ったので、
以前読んだ1と2を再読しつつ、3を読んだ。
『アンドロメダ・ハイツ』(プリファヴ・スプラウト!)ではまさしく「ふるふる」感が最高潮。
でも2を読んで3になると「…ん?」と怪しくなってくる。
なぜなんだ、この違和感は。
高橋くんのお母さんにシンパシーを感じたから?
文体についていけなかったから?
思いっきり泣いた後の気持ちよさのような爽快感や、
「そうそう、そうなんだよね」という共感が今ひとつな読後だった。
『偶然の祝福』(小川洋子 角川文庫)
『沈黙博物館』(小川洋子 筑摩書房)
自分の足元が突然パリンと割れて、
すぅっと暗闇に吸い込まれていく。
美しさや静けさとともに、そんな恐ろしさも感じる。
『博士の愛した数式』や『ミーナの行進』のような、
ほのぼのとしたあたたかさのある作品の一方で、
こういうお話も書くというのが作家のすごいところ。
『ティファニーで朝食を』(カポーティ著 村上春樹訳 新潮社)
以前の日記を参照してください。
『千年の祈り』(イーユン・リー著 篠森ゆりこ訳 新潮クレスト・ブックス)
これは、おもしろかったとかつまらなかったとか一概に言えない、
不思議な読後感を持つ、長い長い物語の、ごく一部を切り取ったような短篇集。
ため息とあきらめと、でもやっぱりその先にどうしても希望の光を見てしまう、
そんな人の営みを描いている。
「ネブラスカの姫君」「縁組」「柿たち」が心に残る。
3月は結構がんばったかなぁ。
『王国 その1 アンドロメダ・ハイツ』
『王国 その2 痛み、失われたものの影、そして魔法』
『王国 その3 ひみつの花園』
(よしもとばなな 新潮社)
ばななさんの本を読んでいると、
大島弓子や岩舘真理子のような良質の少女漫画を読んだ時のように、
穂村弘さんじゃないけど「ふるふる」としてしまう。
やっと『王国 3』が手に入ったので、
以前読んだ1と2を再読しつつ、3を読んだ。
『アンドロメダ・ハイツ』(プリファヴ・スプラウト!)ではまさしく「ふるふる」感が最高潮。
でも2を読んで3になると「…ん?」と怪しくなってくる。
なぜなんだ、この違和感は。
高橋くんのお母さんにシンパシーを感じたから?
文体についていけなかったから?
思いっきり泣いた後の気持ちよさのような爽快感や、
「そうそう、そうなんだよね」という共感が今ひとつな読後だった。
『偶然の祝福』(小川洋子 角川文庫)
『沈黙博物館』(小川洋子 筑摩書房)
自分の足元が突然パリンと割れて、
すぅっと暗闇に吸い込まれていく。
美しさや静けさとともに、そんな恐ろしさも感じる。
『博士の愛した数式』や『ミーナの行進』のような、
ほのぼのとしたあたたかさのある作品の一方で、
こういうお話も書くというのが作家のすごいところ。
『ティファニーで朝食を』(カポーティ著 村上春樹訳 新潮社)
以前の日記を参照してください。
『千年の祈り』(イーユン・リー著 篠森ゆりこ訳 新潮クレスト・ブックス)
これは、おもしろかったとかつまらなかったとか一概に言えない、
不思議な読後感を持つ、長い長い物語の、ごく一部を切り取ったような短篇集。
ため息とあきらめと、でもやっぱりその先にどうしても希望の光を見てしまう、
そんな人の営みを描いている。
「ネブラスカの姫君」「縁組」「柿たち」が心に残る。
3月は結構がんばったかなぁ。
by weekendbooks
| 2008-04-02 20:13
| こころに残るもの(本)