今日の読み聞かせ。 |
娘が小さい頃、病院の待合室で読んだ『もりのなか』。
やはり娘を病院に連れて行った帰り、
薬局に置いてあった『わすれられないおくりもの』。
立ち読みして泣いてしまった『よるくま』と『くまとやまねこ』。

今日、1年生に読んだのは『もりのなか』(マリー・ホール・エッツ)。
男の子が森の中をひとりで散歩していると、
いろいろな動物たちに出会います。
ライオン、ゾウ、クマ、カンガルーやサル、コウノトリ、小さなウサギ。
みんなが男の子の散歩についてきて…。
エッツの絵本はどれも内省的で、絵もモノトーンで派手さはなく、
とても静かな雰囲気です。
子どもの心に寄り添うようにナイーヴ。
(まるで、黙って男の子についてくるウサギのように)
いい絵本だなぁと、ほぅっとため息をついてしまいます。
読み終わってもう一度表紙を見せ、
裏表紙と合わせて開くと、
子どもたちは「長い行列!」とびっくりしていました。
「4メートル?」「16メートルぐらい!」
口々に意見を言うのがおかしかった。

もう1冊は『ゆきのひ』(エズラ=ジャック=キーツ)。
黒人の男の子、ピーターのシリーズです。
白一色のはずの雪が、さまざまな柔らかい色合いで描かれていて、
初めて雪の中で遊ぶピーターの心のわくわく感を、
そのまま感じるとることができるような気がします。
ほとんど雪の降ることがない沼津ですが、
少しでも雰囲気を感じ取ってもらえたら、と思って読みました。
素直に反応してくれる1年生、かわいいな。