のんき大将。 |
全面「とほほ」な感じに「お、新境地か」と笑いつつ、
どこかで見たことあるなぁと思ったら、これでした。
やることなすことすべて間が悪くて(でも本人全然気付いてない!)、
関わった人たちが大変な目にあっちゃう(でも本人ちっとも悪びれない!)、
そんなのんき大将、ムッシュ・ユロ。
監督ジャック・タチ自ら演じるユロ氏のヴァカンスを描いた『ぼくの伯父さんの休暇』は、
モノクロでほとんどせりふがなく、
ぬぅっとしたユロ氏のコミカルな動きが、ただもうおかしい。
こんな人がそばにいたらホントに大迷惑なんだけど、
作られた時代のせいか(1952年)、監督のあったかいまなざしのせいか、
心和む作品なのです。
映画のノベライズ(ポスターやカードでおなじみのあの絵を描いた
ピエール・エテックスのイラストもいっぱい)は、
次回新着本でご紹介する予定です。
ところでくまが持っているのは
『のんき大将』『ぼくの伯父さんの休暇』『ぼくの伯父さん』、
そして『プレイタイム』という4つの映画のサントラです。
音楽もいいんだよ。
この曲は、結婚式で使いました。
(子どもたちからの花束贈呈の時に)
2歳と3歳だったその子たちも今や18歳と19歳に。
こちらも歳を取るはずだなぁと感慨にふけるのは、
また別の話。